雙葉学園
雙葉学園は17世紀にフランスのニコラ・バレ神父(1621~1686)によって創立された修道会「幼きイエス会」を設立母体としています。バレ神父は、教育を受ける機会のない当時の貧しい子どもたちが、幼いうちから神を知り、愛し、神と人に仕える喜びを学ぶことを願い学校を開きました。そして、読み書きを教え、手仕事を習わせるとともに、信仰を正しく育て、子どもたちが「キリストの似姿」として成長していかれるように導きました。その時、教師として働く女性たちのために創立したのがこの修道会です。

明治5(1872)年、「幼きイエス会」のメール・セン・マチルド他4名が海外からの修道女として初めて来日しました。横浜で孤児の養育・教育などを始め、明治8(1875)年には築地明石町に語学学校を設立しました。これが雙葉学園の前身です。
明治42(1909)年、初代校長メール・セン・テレーズが築地明石町に雙葉高等女学校を設立しました。翌年、現在の四谷の地に移転するとともに雙葉小学校・幼稚園を設立し、今に至っています。
国内の姉妹校は、田園調布雙葉、横浜雙葉、静岡雙葉、福岡雙葉、サン・モール・インターナショナルスクールです。シンガポール、マレーシアなど海外にも姉妹校があり、「幼きイエス会」の活動は、ヨーロッパ、東南アジア、南米、アフリカなど世界16か国に及んでいます。
教育理念
雙葉学園は、「幼きイエス会」の創立者ニコラ・バレ神父の意図を継承し、キリスト教の精神・価値観に基づき、子どもの成長段階に応じて、次のような人間形成を目指しています。
- 人間は一人ひとりかけがえのないものとして神によって創造され、愛され、生かされていることに気づく。
- すべての人を愛されたイエス・キリストのように、自分を含めた一人ひとりを大切にし、その人にしか果たせない使命のあることに気づき、その人ならではの人生を歩めるようにする。そのために
- 自分に与えられた能力に目覚め、それを伸ばし、自分を表現することで、本当の自分になっていく。
- 人とのかかわりの中で、共に学び、考え、助け合い、相互に生かし生かされる関係を生きる。
- 自分で考え、自由に決断し、その責任をとれるようにする。
- すべての人は神を父とする兄弟姉妹であるので、さまざまな立場にある人々と分かち合い、奉仕する姿勢を育てる。自分の周囲から始めて世界へ目を開き、国際社会の一員としての自覚をもって、社会のために貢献することのできる人間になる。

メール・セン・テレーズ
校訓
徳においては純真に 義務においては堅実にSIMPLE DANS MA VERTU FORTE DANS MON DEVOIR
神様と人の前に素直で表裏のないさわやかな品性を備え
やるべきことを誠実にやりぬく強さを持つように
校章

「十字架」はキリスト教精神にもとづく学校であることを
「開かれた聖書」は真理の光を
「ロザリオ」は祈りを
「糸巻き」は勤労を
「白いマーガレットの花」は清純を表しています。
中央の「盾(たて)」と「綬(じゅ)」は
こうした教えを盾として困難をのりこえ
この精神を誇りとして生きることを表しており
上下にはフランス語で校訓が書かれています。
この校章は世界中の姉妹校の生徒がみな胸につけています。
校歌

学校概要
学校法人 雙葉学園には、幼稚園、小学校、中学校、高等学校があります。
学校法人 雙葉学園 | 理事長 | 萱場 基 | |
雙葉小学校附属幼稚園 | 園長 | 那波 玲子 | 1学年 50名(2クラス) |
雙葉小学校 | 校長 | 渡部 祐子 | 1学年 80名(2クラス) |
雙葉中学校・高等学校 | 校長 | 日下部 和子 | 1学年 180名(4クラス) |